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Re:Re:Re:必須画素数 D二桁三桁 2008/09/08(Mon) 00:57 No:54562 ID:b8cec27da8275e0
カメラ:1
>素子の画素数がレンズの解像度よりはるかに高くなってしまえば、現状の解像
>度にまつわる問題など、意味のないものになってしまいます。そして、撮影者
>が任意の出力画素数を選択できるようにすれば良いのです。その頃には、RAW
>データとは、1 ビットデジタルを任意の解像度でデコードした値ということに
>なるでしょう。そうなると素子の画素数などカタログに乗せる必要もありませ
>ん。フィルムに粒子の数が表示されていないのと同じです。(RMS は粒子の数
>ではありません)

回折ボケの問題は、銀塩時代から言われていた問題ですけどね。
銀塩フィルムには粒子数はなくても感光単位としての粒子があり、それがISO100
〜400クラスで凡そ6〜8μmの大きさでした。かなり絞り込んでも、焦点位置の光束
は粒子のサイズ内に収まるので、35mm版でも結構F16位は使ったものです。
しかし、銀塩時代でも嘗てのFujiのミニコピーをPOTAやHC110といった超軟調現像
液で現像して一般フィルム並みの階調を出すというテクニックもありましたが、
この場合、焦点距離50mm程度のレンズでF16なんて絞りを使うと回折ボケの影響を
喰らいましたよ。レンズの収差にシビアだから絞り込むとかえってディテールが
写らなくなってしまうんですから。何でこんなことをしたのかいうと、35mm版で
4×5並みの粒状製の緻密な描写が出来るということが、科学写真の分野ではあり
ますが試みられてましたので。結論的には、露光調節に絞りなど関係ない顕微鏡
撮影や天体望遠鏡に取り付けての撮影には良くても、一般撮影じゃやっぱり、4×5
には適わないという結果でした。
デジタルカメラの場合の感光単位は画素となりますが画素ピッチが感光単位の大
きさとしては近い条件にあります。狭い画素ピッチによる回折ボケの影響につい
ては、コンデジでは既に問題になっていて、物理的な最小絞りはF4.5くらいまで
で、後はNDフィルターを入れて調整する状況になってます。もともと、焦点距離
の短いレンズを使用するコンデジでは、絞りで被写界深度を深くすることは考え
なくてもいいし、露出の組み合わせのバリエーションにしてもプログラムオート
での撮影が主でしょうから、あまり問題ではないでしょう。
しかし、コンデジは出来ないあるいはやれない露出の組み合わせや条件での撮影
をする一眼レフで使用絞りの制限がきつくなるのは困った問題です。
光学的な解像限界が、一点から出た光による点像のエアリーディスク半径は、近接
するふたつの点像を点像として分離できる限界の距離(分解能)と等価です。即ち、
ある絞り値でのエアリーディスク径が、画素ピッチより大きいと、近接する二つの
点像をふたつの画素では見分けることができず、画素としての本来の意味を失う
ことになります。センサーからの信号データの処理という点では、貴殿の言う通り
ですが、センサーの画素に入る段階で光学的な物理的制約を受けてしまう以上、
解像度と画素ピッチの相関で何を取るかはよくよく考える必要があると思います。
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