D100の画像の秘密 JRC 2003/05/16(Fri) 01:21 No:44009 ID:1YVfyXlY
JRCです。別スレの投稿を読みながら考えたことがあります。
また写真そのものとは離れたテクニカルな話題です。
D100ってAdobeRGBモードでは、かなり理屈通りに色再現範囲が広がると
いわれています。デジフォト専科などの測定でもこれは証明されています。
ということは、CCDのカラーフィルターの色分離特性は、AdobeRGBに合わせて
色域の広い、つまり、各原色の色度がより高純度になるよう設定されていると
思います。ということは、カラーフィルターの透過率は必然的に下がり、フィルター
を通したCCDの感度は低くなるはずです。SNは悪いが色純度は高い信号がCCDから
取り出されます。で、モードをsRGBにした場合、たぶん内蔵のカラースペース変換
ロジックで原色の色度点の変換がなされます。でも原信号のSNは悪いままです。
さらにD100では、常に露出を低めにとる傾向があります。結果的にDレンジを有効に
活かすことができず、実効的なSNが劣化する(ちょっとここは自信ない)。
以上のダブル効果でトータルのSNが悪め。したがってノイズを目立たせないために
輪郭補正も弱め。以上がD100のチューンの秘密なのでは?
つまり、非常に教科書的、測定器的な正確さをカメラに求めようとしたのかな、と。
もしかすると、次機種ではSN改善のためカラーフィルターの純度を下げ、AdobeRGB
モードの実質的な色域も下げてくるという線もあるんじゃないかと思っています。
そうするとD100は貴重ですね。