M-KEYさん、はじめまして。
自分は地方の印刷業者で印刷会社でDTP等のプリプレス全般を担当しているのですが、
> 少なくとも35mmポジよりは上回っており、解像度(=出力サイズ)が理由で
> 35mmポジを業務で要求されることはなくなりました。
大変申し訳ないのですが、これは明らかに誤りではないでしょうか。
商業印刷において135mm判のポジが利用されなくなった最大の理由は、デザインから印刷までの一連のワークフローがデジタル化したことだと思うのですが。
従来のワークフローですと、印刷用の版を作る前段階として集版という作業があったのですが、サイテックスといった電子集版システム、あるいは組版データから印刷用の版を直接出力するシステムが一般化したため、集版という作業自体が不要になってしまい素材としてのポジフィルムが事実上不要になってしまっています。
こういう状況ですと、特別な意味が無い限り印刷業者としてもポジフィルムを貰っても困るだけなのです。
デザイン、印刷の素材としての写真を提供して下さる業者さんも、以前は四五判のポジで納品して下さっていましたが、今では殆どがデータでの納品ですが、品質の問題では無く、単純にワークフローの問題からです。
美術品や工芸品……例えば美術館の収蔵作品のカタログなど、品質が要求される印刷物では現在でもポジフィルムが要求される場面が多いです。
> M-KEYさん、はじめまして。
> 自分は地方の印刷業者で印刷会社でDTP等のプリプレス全般を担当しているのですが、
>
> > 少なくとも35mmポジよりは上回っており、解像度(=出力サイズ)が理由で
> > 35mmポジを業務で要求されることはなくなりました。
>
> 大変申し訳ないのですが、これは明らかに誤りではないでしょうか。
>
> 商業印刷において135mm判のポジが利用されなくなった最大の理由は、デザインから印刷までの一連のワークフローがデジタル化したことだと思うのですが。
こちらこそはじめまして。
今でも中央大手出版社では35mmポジを要求されることがありますが、
これもワークフローが主な理由(従来手法の踏襲?)のようです。
予算と時間の余裕のない地方出版の方がデジタル化のスピードが早いですが、
当初はネガプリントをフラットベッドでスキャンというお寒い状況でした。
ハイエンドコンパクトが130万画素を越えたあたりから、データ入稿が
本格的になり始めましたが、それでもCMYKのEPSファイルを要求されるありさま。
3年くらい前から、デジタル入稿でもマトモな印刷ができるようになりました。
という訳で、少なくとも600万画素以上のデジタル一眼でクオリティが
足りないからと35mmポジを使うことはないです。
そういう場合はブローニ以上を使いますね。
ところが、そのブローニで納品したモノがD2Xで納品したものよりも
仕上がりが悪いことが時々起こります。
製版所に職人が居なくなった(定年退職?)のでしょうか?
噂によるとドラムスキャナーを使わなくなったとか・・・
また、ポジからのダイレクトプリントでも、技術で定評のあるプロラボで
適格な指示を付けないと満足したプリントを得ることが難しく、普通の手間なら
デジタルカメラで撮影した方が、結果として満足感が高いです。
> デザイン、印刷の素材としての写真を提供して下さる業者さんも、以前は四五判のポジで納品して下さっていましたが、今では殆どがデータでの納品ですが、品質の問題では無く、単純にワークフローの問題からです。
> 美術品や工芸品……例えば美術館の収蔵作品のカタログなど、品質が要求される印刷物では現在でもポジフィルムが要求される場面が多いです。
どっちかといえば心情的にはフィルムが好きなので、予算と時間の都合がつけば
美術工芸品や料理はブローニーや4×5のポジを使っています。
画質の優劣でない「味」のようなものを感じてはいます。
でも、巨大広告なんか、4×5インチよりもD2Xのタイリングの方が
結果がいいので困っちゃいます。
M-KEYさん、こんにちは。せっかくの土曜日なのに当地は雨です。
解像度の件、了解です。
不躾な事を申し上げて失礼しました。
> ところが、そのブローニで納品したモノがD2Xで納品したものよりも
> 仕上がりが悪いことが時々起こります。
> 製版所に職人が居なくなった(定年退職?)のでしょうか?
> 噂によるとドラムスキャナーを使わなくなったとか・・・
そうですね。熟練した製版屋さんが減ってきているのは憂うべき事態です。
こちらが出した指示に対してどういう作業を行えば良いのかは業務マニュアルを参照すればわかりますから最低限度の品質は維持出来ますけど、『何故その作業がひつようなのか』『どういう原理で目的の効果が得られるのか』といった部分が理解出来ていない作業者が増えてきていて、マニュアルから外れた指示を出さざるを得ない場合の品質保持が大変です。
スト貼りで済めばいいですけど、菊全4色やり直すとうん万円料金に転嫁出来ないコストが発生してしまいます。
> どっちかといえば心情的にはフィルムが好きなので、予算と時間の都合がつけば
> 美術工芸品や料理はブローニーや4×5のポジを使っています。
> 画質の優劣でない「味」のようなものを感じてはいます。
> でも、巨大広告なんか、4×5インチよりもD2Xのタイリングの方が
> 結果がいいので困っちゃいます。
通常製版屋さんが扱うのは最大で四六全判で、設備もそこまでなのが普通ですから、それ以上のものは確かにデジタル有利ですね。