ニコンはこれからどんなデジカメを作っていこうとしているのか？
ちょっと興味があったので、特許（公開）を検索してみました。

もちろん、特許は公開されただけで成立したわけでなく、また要素技術についての物が
多いため、これでどこまで分かるか、というと、疑問な点も多いですが、いろいろ想像
を膨らませる手助けにはなるかと(^^)
私もノルマでどうしようもない特許を提出させられかけた経験があります。

内容は、以下のURLで、ニコン　撮像素子　で検索すれば、閲覧出来ます。

http://www2.ipdl.ncipi.go.jp/begin/be_search.cgi?STYLE=login&sTime=1089943287207

【特許公開２００６−１０６２４９】
ブレ補正撮像装置及びカメラ

これはボディ内手ブレ補正に関するものですね。
どこら辺が目新しいのか良く分かりませんが、各社からいろいろな形式のボディ内
手ブレ補正のカメラが出てくるところを見ると、ここら辺はガチガチに特許を抑えて
いるメーカが無いのではと推測されますね。
内容の詳細にレンズによる手ブレ補正について、「補正用レンズ群を移動すると
収差が発生し、光学性能が低下する場合がある」と記載されているところが妙に
印象的です。

他方、撮像素子のホコリ取りなんかは、妙なホコリ取りアタッチメントとかしか
目に付くものはありません。ここら辺はかなりオリンパスががっちり押さえている
のでしょうか。
【特許公開２００６−１０７２５】
カメラのアタッチメントおよびカメラシステム
【特許公開２００５−２７５０８８】
塵除去装置

【特許公開２００６−１７９８２５】
増幅型固体撮像素子

これはLBCASTがらみだと思います。JFETを背景技術としてあげていますね。
LBCASTは諦めないで、なんとかいい物にして欲しいと思います。

【特許公開２００６−１８４３５１】
光学的ローパスフィルタ及び撮像光学系

読んで時のごとくローパスについてのもの。
ぼんやりとしか理解出来てないのですが、D200等のローパスとは異なる物ですよね？
こういう連続したパターンを持っており、パターンとパターンの間にはっきりとした
境界を持つ光学素子には何となく不安を感じるのですが・・・・もうちょっとまじめに
勉強しとけばよかった(^^;)

ここら辺は内容が難しくて、なかなか読むだけで大変ですが。
他メーカに負けず、どんどん技術開発を続けて欲しい物です。

他にも手ぶれ補正に関する特許公開ありますね。

【特許公開２００５−１８４１２２】
　手ぶれ補正機能付きカメラ

しかし特許を申請しても、その通りの商品が出てくるとは限りませんよね。
ニコンはボディ内手ぶれ補正の特許をいくつか申請していますが、
いまだに製品化されていません。
今度の新機種で実現するか気になる所ですが、正直期待するのは無理かもしれません。

はい、そのとおりですね。
私は別にボディ内手ブレ補正推進派ではないので、こだわりが有るわけでは
ありません。
ただ、特許でどのようなものが出願されているかで、有る程度のニコンがどうしたいか
の参考程度にはなるのでは、と思っています。
公開された特許は、出願されたものが時期を経て公開されたもので、2004年頃出願
されたものですから（あまり良く知りませんが、特許として早く公開するものも有る
みたいですが）、今現在何をしているかは実際のところ伺い知ることはできない
のだと思います。
しかしながら、撮像素子の製造に関するものが何件か出願されていたり、メーカの
やる気が感じられる特許が出願されているのは、見ていて楽しいです。
2004年頃開発段階だったもので、開発が放棄されていなければ、そろそろ商品化されて
来る頃ではと思います。

まあ、次はどんな物が出てくるか、私は結構楽しみにしている訳であります(^^)

色々と調べていただいてありがとうございました。

特許も今後の製品を占うには一つの予想にはなりますね。ただし、特許で実利益をあげるのは難しいです。

D200などを見ているとカメラメーカーの王道を行くといった感がありますが、今後は家電メーカーとの激しい戦いになると思いますので、ボディー内手ぶれやゴミ問題などの色々なギミックも必要になるんでしょうね。

良い意味での差別化が必要で、そのためには特許は有効な場合もあります。

ところで、ナノクリスタルコートは特許化されているんでしょうか。

同じレベルのものかは分かりませんが、キヤノンですと、スーパースペクトラコーティングとかもありますね。
http://www.canon-sales.co.jp/ef/special/lens/technology/super/index.html#01