大昔、湿板写真術のころなら、美的感性なんてなくても
写真機の扱いが充分にできるだけの技量があればよかった。
今でも、広告や雑誌の分野でなら、ディレクターが優秀なら
カメラマンに特別な感性なんてなくても、ディレクターの
意図を的確に画像化できる能力があれば、そして、そうした
チーム内での人間関係に長ける方が重宝がられるという傾向は
ありますね。
ま、写真家ではなく、カメラオペレーターですけど・・・

アマチュアやプロでも作家の場合なら、ディレクションも
自分でしなければならないので、撮影ジャンルに応じた
知識や絵心も必要になる。
たとえば、野鳥を撮るなら、対象となる種の生態や営巣の
場所などの知識が必要だし、超望遠レンズや、それを支える
三脚などの機材にかんする知識や使いこなす技量も必要。
女性ポートレートなら、モデルを確保する才能が、
風景でも、気候や植生、地理などの知識だけでなく、
撮影地の住人とのコミュニケーション能力も必要です。
また、現場まで行く交通手段や撮影のためにスケジュールを
調整できるという社会的な適正も要求されますね。

機材だって、アマチュアなら趣味の道具ですが、プロなら
必要経費である程度は落とせますし、少なくとも同居人に
隠したり，遠慮する必要はない訳で、比較的買いやすいです。
こうして考えると、商業プロの方が楽なのかも？

アマチュアでも怪しげな領収書で税金対策する輩もおりますし、
プロの方々は機材が無くては仕事が出来ない事もあるでしょうが、
アマチュアは予算が足りなきゃ我慢するだけですし、
どっちもどっちって感じもしますねぇ・・・（笑）

経済的にゆとりがあれば、プロでもアマでも
一般的に問題は少ないと思いますよ。

前に、定年退職者のメンバーが多いクラブの方々と
一緒に撮影したのですが、機材は凄かったです。

まさに”大人買い”という感じでしたね。

その後飲み会に誘われたのですが
精神的にも大人の方々が多かったので、
とても楽しかったです。

私も頑張らなければと思いました（笑）

そうですね経済的なゆとりがあればそれなりに楽しめるでしょう。
でも、無いのなら無いなりの楽しみ方もありますし、
上を見てもキリは無し、下を見てもキリは無し、
まぁ、自分の手に負える範囲で楽しんでます。

》M-KEYさん、

現世利益的に考えれば、おっしゃる通りでしょうけれど、歴史的に名を残すような写真家はやはり、絵心、芸術性、技術のあらゆる面で水準の高いものを持っていると思います。

アマチュアの最大の特権は、撮れない時には諦めたり、気分が乗った時だけ撮ったりする、つまりわがままでいられる点にあると思うのですが、最近は何かこう、切羽詰っているというか、何かに追い立てられるように（インスピレイションに駆り立てられるのではなく、現実逃避のような意味合いで）写真を撮っているアマチュアが多くなったような気がします。

個人的には、植田正治のようなスタンスが好きなので、余計にそう感じるのかもしれませんが。

プロのカメラマンでも大きく分ければ２種類ありますね。
上記のように歴史的に名を残すような、表現者としての写真作家と
出版物や広告などの写真を撮る、いわば黒子的な商業写真家と。
もっとも、クロスオーバーしている人も多いし、たとえ黒子であっても
絵心、芸術性、技術などで水準の高いものを持っているに越したことはないでしょう。
ただ、チームとして分業する場合は、とにかくカメラ機材や照明のテクニックに
特化するという生き方も、一つの選択肢としてあると思います。
スチルの場合は照明もカメラマンが担う事が多いですが、ムービーになると
専門の照明マンが入る事が多く、より分業が明確ですし・・・

同様にアマチュアでも、機材派と作品派に大きくわかれるような気がします。
写真はあんまり撮らないけど、とにかくカメラにかんする知識が豊富で、
たまに撮影会などのイベントでは撮影なのか機材披露なのか？っていう人から
とりあえず、家にあったカメラで写している、写真が撮れさえすれば機材なんて
なんでもいいというような人まで様々で、見ていて楽しいです。

アマチュアの場合、嫌なら撮らなくていいというお気楽さもありますが、
逆に商業プロなら、自分でテーマを考えなくてもクライアントがきっかけを
あたえてくれるという側面もあり、それはそれで精神的には楽です。
キツいのは専業の写真作家で、生活のためには撮らないといけないが、
そのコンセプトから全て、自分の責任で完結させないといけないので、
調子がいい時はともかく、スランプに陥ると大変そうです。

アマチュアならスランプの時はもがくのはなく、お休みするくらいの
お気軽さで楽しんだ方がいいのかな？って気もしますし、徹底的に苦しんで
そこから脱出する時の快感を味わうのも、どちらでもいいでしょうね。

》M-KEYさん、


感性と技術の配合率が、その人が仕事をする時の個性、あるいは看板になっているんでしょうね。あとは得意分野かな。

しかしながら、このことはM-KEYさんご自身が最初のスレでも違う形で触れているわけですから、ある意味ではもう、話が完結してしまっているわけで、レスを付けたはいいけれど、この後どう議論を展開したらいいのか困っています（笑）。

なんとなくスレタテした避難所だったので無理に議論しなくても・・・
でも、オールドファンさんの「プロは写真で生活の糧を得ている人で、
アマチュアは写真以外の仕事で生活の糧を得て、それを散財している人」
は、真実を突いているように思います。

それにしても、ここも結構おおきなツリーになりましたね。

私はフイルム消費だけやたら多い業種から趣味に発展したくちですが、機材購入の言い訳にはかなり苦しい物が有りました。
その上嫁に機材やレンズの値段がばれた日にゃぁもう…

ただ一時期の収集熱も冷めたのも事実でして、デジタルでは質の良くてちょい広角寄りの標準ズーム一本有れば良いと言った感じで、単焦点は主にフイルムで使う様になりました。アマチュアだからこそ今のうちにフイルムを堪能しておきたいです。
デジタルで枚数を稼いでフイルムで押さえると言うパターンですが、これなら先ず露出はデジタルでカンニング（笑）出来ますしフイルム消費も必要最小限で済みますので。
でも気が付けば3本は撮っていたりします（＾＾；

これ、私もやってます、単体露出計買えないもので（笑）
目で見て、ヒストグラムや白飛びまで確認できちゃいますから・・・

本当にレスして頂いて有難う御座います（＾＾；
折角建った避雷針スレ？だと思い無理して書いたのに、放置プレーされちゃってどうしようかと思っていた矢先でした（特に某Ｍ−Ｋ○○氏、笑）

改めまして本題ですが、横着者の成せる業ですが結構使えますよね（←それだけかい！＾＾；）

テレビカメラマンは職業で、スチールは趣味の範囲ですが
仕事でもスチールは撮るときがあります
どっちもそれぞれ違う苦労はありますし、見返りや楽しみもありますから
どっちが楽とは言えないですねぇ

家の者にはスチールの機材は、仕事で使うものだと言っていますし
家に持ち帰ることはあんまりないので、その面は問題なしです
女の子ばかり相手にしてますが、ヤキモチも焼かれることはないですねぇ

テレビの仕事も気に入らないのは、できるだけやらないので、気も楽ですｗ

私の場合は、お金がもらえるかもらえないかの違いくらいかなぁ
取り組み方は、そんなに違わないです

私の場合、仕事の選択は金額の大小よりも、いかに楽しめるか？を優先してます。
もちろん、仕事の内容もありますが、チームの構成も方が大きいかも？
ま、ホントは仕事をより好みできるほど偉くはないんですけど、日頃から
「こういうメンバーと○○な仕事がしたい」「○○に行きたいけど・・」なんて
念じていると、不思議とそういう風に物事が進んでくるもんです。

周りの人間関係に助けられているんでしょうね、感謝です。

プロは機材にあわせて仕事せんよー。　
仕事にあわせて機材を購入したり、レンタルします。
例えば、ある仕事のためにだけ機材を導入するなんて
ことも判断材料にします。貧乏なカメラマンや判断力
のない職業人はいい仕事できません。

するよｗｗ



採算が取れればね


貧乏だから仕事するんだよｗｗ

機材買うために仕事してたら意味ないよｗｗ

ま、商業プロの場合は、クライアントから仕事を依頼されるのが前提だから、
機材よりは仕事ありきで、依頼される仕事に応じた機材の準備が必要ですね。
（もちろん技術も）
ただ、特殊な機材を持っていたら、それがセールスポイントになって、
その機材でしか撮れない仕事を引き寄せるということはあるかもしれません。

基本的な仕事も包括できないくらいの機材しかない程貧乏だったら厳しいですね。
都会ならレンタルという方法もあるけど、やっぱり自己所有でその機材に精通して
いる方が仕事のクオリティも高くなりそうです。
特にデジタルカメラは、操作が複雑なので、買っても姑くは、その機材の
特性を掴んで自分の手足にするには時間がかかります。
レンタルは使用頻度の少ない特殊な機材に限定してた方がよさそう。

もちろん、機材購入は採算性重視ですが、必要性の低いモノでも
自分の気持ちを奮い立たせるために、ちょっと背伸びすることはあるかも？
購入機材選定よりも、現場での判断力の方が大事だと思います。

機材購入のために仕事するのは本末転倒ですが、趣味のクラッシックカメラの
ために、仕事を頑張るっていうことはあります。

野外撮影はごく一般の人には気分転換の一つでしょう。

》KNNさん


野外撮影をしたい時にするという人は、それが気分転換になっているでしょう。でも、カメラ屋さんで「私もそろそろデジタルにしないとダメでしょうか」なんて店員さんに相談している人を見かけたりすると、「そんなことを気にしてカメラ屋さんに来る時間があるなら、写真を撮った方がいいんじゃないの？」なんて思ったりします。

ま、「その時にはおまえもカメラ屋さんにいるじゃないか」と突っ込まれると、ぐうの音も出ませんが（笑）。

いやー違うんじゃないかな。
世間話の一つでしょう。

物は違いますが、
カーディーラーで
『私もそろそろハイブリッドにしないとダメでしょうか』と・・・

『そんなことを気にして・・・・・・・・・・』
の・・・・・・・部分を解釈次第では想像すると面白いです。

》KNNさん

フィルムもまだまだいけますよと安心させてもらいたいか、そろそろデジタルにしても良いかもしれませんねと背中を押してもらいたいかといった程度の世間話ならいいんですが、世の中の流れから外れることに対する恐怖感からそういう話になっているのであれば、せっかく趣味で写真をやっていることの意味が薄れてしまうのではと、余計な心配をしてしまうわけです。

仕事のジャンルや内容によっては、デジタルでなくあえてフィルムを使いますが、
デジタルの指定が増えてきて、フィルムの使用量は減っていますし、逆に
フィルム指定でも、急に依頼がくると同乳剤を必要量そろえる事が難しくなって
場合によっては、しばらく使ってなくてフィルムの傾向すら忘れかけていることも
あり、そんな場合でもテスト撮影の猶予すらなく、ラボ発表のデータを頼りに
一発勝負を強いられる事も多くなっています。


私は、200万画素のハイエンドコンパクトの頃から、プレビュー付き露出計として
だけでなく、ラニングコストのかからないポラ代わりに活用していました。
また、カクテル光源下でのフィルター補正の目安＝簡易カラーメータにもしてました。

ただ、デジタルになって枚数の感覚が麻痺しつつあるのは否定できませんね。

私もあの懐かしい200万画素ハイエンドコンパクト機のおかげで仕事以外で写真を楽しむようになりました。
あの頃からですね、Ｍ−ＫＥＹさんの暖かきご指導は心から感謝しております（＾＾


そのうち無くなるのでは？と言う危機感から時代に逆行してフイルムを楽しんでいます。
焼き上がりを見て一喜一憂出来るのも今のうちかと。
でもなるべくＭＦで撮らないとＦ１００やモードラ付きＦ３なんて持っていくとデジタル感覚で撮り過ぎてしまって後が大変になってしまいます。

Ｐ．Ｓ．上段に有る別書き込み、見逃してください（＾＾；

プロの人たちも、アマの人たちも元気汁が出まくりで大変結構なことである。
それぞれのフィールドの諸君らの投稿文は非常に興味深い。
年がら年中、異国中心のどさ回り生活者の身からすると
写真なぞという非生産的な行為に文化的な背景を見いだすことの出来る我が国は
いよいよもって先進国の特権である頽廃的な文化の爛熟期にさしかかって来たとも思へる。

現状での我が国に於ける写真産業（否デジタル家電か？）の隆盛は、
本年より大量に発生する団塊の世代のオトッツァンたちがせしめた
数十兆円規模の退職金という援護射撃を受け、近年稀に見る大成長を遂げるであろう。

しか〜し、昭和４０年代の高度経済成長時代と異なりその消費動向は
単なる「枯渇した物欲への充当」にとどまらず、個人の指向性、上昇志向の具現化、等
非常に深い精神性が要求されるのであ〜る。

デジタル一眼レフカメラはもはや写真を写す道具に非ず、
先進国でありながら、西欧文明とは一線を画す特異な文化的発展を遂げた
我が民族の現代を写す象徴的なイデアなのであ〜る。

今年〜来年、デジタル一眼レフカメラは黄金時代を築くのではなかろうか、
さらに団塊の世代のオトッツァンたちは、せしめた退職金で何を買うか？
ニコンだ、ニコンしかない。カメラはニコンなのだ。
Ｌレンズもへったくれもないのであ〜る。
歌手は百恵ちゃんだ、女優は菜々子だ。（我が輩は長澤まさみが好きだ）
いくらエロカワイイお姉チャンがパンチラ、ハミ乳で歌おうが、やはり百恵ちゃんだ。

『結論』・・・・・次に出すハイエンド機では百恵ちゃんを何とか起用すべし。
百恵ちゃんがＣＭに出れば、もはやＤ３Ｘにフルサイズ素子は不要であ〜る。
吉永小百合とタモリの関係に酷似しているのだ。
百恵ちゃんが無理なら、菜々子を一眼にも起用すべし。

「百恵ちゃん」「菜々子」「長澤まさみ」・・・・・新橋のサラリーマンに聞けば
多分この３人が絶大な人気であることがお分かりであろう。

今年のニコンは楽しみだ。

ちゃうよ 北林早苗さ

菜々子は、Ｄ50のイメージキャラのはずだけど・・・・
Ｄ50は生産終了になってしまった。
私はＤ50でデジ一眼入門だったけど。（団塊の世代ではない）

百恵さん、ＣＭに出てくれるかなぁ・・・
篠山サンの撮影の印象が強い＝キヤノンのイメージでもあるし・・・
ここはキムタク〜静香〜ダイハツつながりで黒木瞳さんというのは？

まっさんもキヤノンのプリンターのCMに出てますね。
この世代の注目株なら、個人的には相武ちゃんだけど、
ニコンのイメージなら宮崎あおいちゃんかなぁ。

とはいえ、いくら強力なＣＭをもってしても、1200万画素以上の多画素を
求めるなら、フルサイズは避けられないでしょう。
現状、ニコンデジ機の画質がD2X<D200<D80<D40となっているのは、
下克上なんかではなく、単に画素ピッチと時系列進化に準じているだけだし・・・

私なら、南沙織を起用して
「あら、うちのだんなの写真とかわりないじゃない」と言わせますｗ

久しぶりに来てみると、なんの掲示板？状態ですね。
百恵さん、時々お会いしますけど、もう普通の中年の女性といった感じですよ。
目が合うと軽く会釈してくれますけど、いつもそのまますれ違いです。
なにしろすぐ近所なものですから。
そういえば百恵さんの自宅から歩いて10分程かな、石井めぐみさんや高橋恵子さんの家は。

「スーパーマン・リターンズ」でジミー・オルセンがＤ２Ｘを使ってますね。
昔の「スーパーガール」ではジミー・オルセンはやはりニコンのあれはなんだろうＦＥだろうか？
やはり外国ではニコンが使われることが多いのでしょうか。
最近の私は何でもいいや。
今はニコンにペンタックス、オリンパスまで使ってるから。

自分でツっこんどきますが、まっさんこと長澤まさみ嬢の出演している
プリンターのＣＭはキヤノンでなくエプソンですね。
キヤノンは山田優サン、蒼井優ちゃん、夏帆ちゃんの美人三姉妹、
どうせなら三女も「優」にしたら面白かったのに・・・

退職金、チョッピリせしめて、これで治療できるかな？
持病・・ふるさいず欠乏性ヒステリー症候群
でも副作用もありそうだし、Ｆからの思いでもあるし・・

昨今のエロカッコいいとかエロかわいいとか、さっぱりわかりません（笑
全然かきたてられません、


そのうち、エロ純情とか、エロ清楚とか出てきそうで怯えています。


エロが軽くなってつまらないと思っていますが
ハーケン殿の考えは如何に（笑

考察：「山口百恵は菩薩である／平岡正明氏著」へのオマージュ

ーーーーー　撮(と)るのは慈悲かパンツか　ーーーーー

我が輩はスケベである。自分でもそのように承知しているうえに
周りの者からも一様にそのような評価をいただいておるので、これはもう間違いはあるまい。
お姉チャン好きに加え、無類の写真好きであることから、
オンナを被写体にすることがほとんどであ〜る。

写真家でもなんでもない我が輩は、お姉チャンを前にして、
とてもではないが達観などしてシャッターを押すことは出来ないのだ。
呼吸数・心拍数、共に高まり、アドレナリンが過剰分泌し、
さらには愚息までが起き上がることは日常茶飯事なのであ〜る。
幾度失敗をやらかしても懲りない、どうしようもない厄介者なのであ〜る。

ところで篠山紀信氏によってそのお姿が来世にまで受け継がれる百恵ちゃんは
ステージに置かれた二度と握ることがない白いマイクと共に
昭和のオトッツァンの脳裏に強烈なハーケンとなってすり込まれた。
写真のフレームにはとても入りきらないほどの存在感は
１０代の少女のものとしては希代であるばかりでなく、、、、、
・・・否、存在感などという下世話なものでは済まされぬ、
神々しいお姿を我々にお与え賜うたのだ。

紀信氏による画像は我が輩の淫らな妄想と射精願望を、
その慈しむような優しさで鎮めてくれる。
この感触は他のオンナの写真では到底味わうことが出来ないのだ。
この辺が「山口百恵は菩薩である」所以であろう。

否・・・・・もう一人いた。

尊敬してやまない土門拳氏による『弥勒菩薩』である。
頬にあてた右手の官能的な指先に、もはやエロさは感じられない
女性らしさを昇華し尽くした美の極致であろう。

もう少し娑婆に留まる我が輩は、シャッターを押しつつ煩悩と功徳を積むのが必然であるが、
ときどき百恵チャンと弥勒菩薩のお姿を拝してお清めとする。



＜ハーケン的用語解説集＞

エロい・・・・・魅力的な女性につける最上級の賛辞
淫媚・・・・・・浴衣を着て、ひもを前で結ぶこと
淫ら・・・・・・汗でうなじに貼り付いたおくれ毛
卑猥・・・・・・桜紙

女体撮影を性愛を昇華させた行為と認めうるか？

フロイトの精神分析をもってすれば
カメラのレンズは男性器をシンボライズしたものとなる。
したがって女性のポートレート撮影という行為は性行為そのものである。
しかし、人格形成要因の欲求（リビドー）は、本能による無意識（イド）と、
教育や教義による無意識（スーパーエゴ・超自我）が、意識（エゴ）によって
コントロールされており、ポートレートのモデルをその場で押し倒すことは
あり得ず（通常は）写真撮影という代償行為によって目的を果たす。

したがって女性ポートレート撮影を性愛の一部と見なすことが出来るか、と
問われた場合、上記の理由で「Yes」だと思う。
しかし「昇華」されているか否かは、作品によるのではないか？

上述で我が輩は土門拳氏による「弥勒菩薩」を女性美の極致と評したが
これは、その優れた素材性もさることながら、
土門拳氏の手になる作品であることが大きな要因である。
氏と同様の機材とスタッフを与えられ、「さあ撮ってみろ、」と言われても
少なくとも我が輩は「ごめんなさい、撮れません。」と言わざるを得ない。