旧型のFX用ニッコールを色々買い込みましたのでテストしました。どれも中古で一万円前後で気軽に買えるものです。Ｄ３で動作チェックしました。

・Ai Nikkor 28mm f/2.8S
素晴らしい。絞り開放からシャープで周辺の流れも少ない。AF28/F2.8も持っていたがこちらのほうが描写は上。現行品なので懐に余裕があれば新品を買うのも良し。

・Ai-S 35-105mm/F3.5-4.5
どうやらこのレンズはテレ端の描写に欠陥（片ボケする）があるようだ。何本かテストしたが同じ現象が出た。ワイド端の描写は良いだけに惜しい。買うのはお勧めしない。
（追記）
シリアルＮｏ二万台のものは問題ないことを確認しました

・Ai AF Zoom Nikkor 35〜105mm F3.5〜4.5D
こちらは問題ない。ワイド端はやや流れるが気にならない程度。ただ４本試してようやく良品をゲットできたので個体差が激しい。購入する際は入念な試し撮りをしたい。直進式ズームなのでズームリングが緩い個体があるので注意。

・Ai AF Zoom Nikkor 24〜50mm F3.3〜4.5D
一本目のチェックで良品を入手できた。描写は素直で歪曲はワイド端で樽型が若干出るものの35mmあたりから気にならなくなる。
9群-9枚という単焦点並みのレンズ構成の少なさで軽量コンパクト。FX用のズームはどれも大きく重いので貴重な存在。D700に装着してお気楽スナップ用として適するのではないかと思う。

・Ai AF Zoom Nikkor 70〜210mm F4〜5.6
ワイド端は周辺がやや流れるが描写は素直で絞り開放からシャープ。望遠ズームとしては小型なので気軽に使えるだろう。

今まで色々買ってきてレンズに対する個人的見解
１．非球面、低分散ガラス、コーティングの技術は進歩したが基本的なものはあまり変わっていない。

２．旧型のレンズのほうが描写が上ということがある。

３．標準ズームの個体差が激しいのも変わっていない（主に片ボケ）。なぜ標準ズームの個体差が激しい理由は良くわからないが（詳しい方教えてください）

４．ズーム倍率は２〜３倍程度が画質に関しては一番良い。あまり倍率が大きくなると歪曲や色収差が大きくなる。もちろん高倍率ズームの利便性は否定はしないが画質とのトレードオフである。

なお、AFやフォーカスエイドの精度が悪いのでピント合わせにはF6用スプリットプリズムスクリーンに加工（といっても突起しているところを折っただけ）を施して装着し、行った。（AFレンズは最後に微調整を行った）

これに関しては無限遠でスプリットに誤差が出ることが判明しましたので、EOS-1用のものに戻しました。

物欲に負けてAiAF28〜105mm F3.5〜4.5Dを買ってしまいました。
購入前のチェックはワイド端とテレ端しかしていないのですが70mm付近で片ボケることがわかりました(T_T)
F8まで絞れば気にならなくなるのですが標準ズームは気難しいです。これが24-70Gのような高価なレンズだとしたら空恐ろしいものがあります。
でもこのAF28〜105ですが歪曲が非常に少ないんですよ。優秀なレンズです。AF35-105Dとうまく使い分けようと思います。

このズームレンズは見た目がチープなので避けていましたが、どの程度の描写力ですか？
似たような描写のレンズがありましたら是非教えてほしいです。

絞り開放ではそこそこシャープでF5.6に絞れば四隅まで解像します。
色収差もなく悪くないと思います。ただ標準ズームは片ボケの個体差が激しいです。前から感じていましたが標準ズーム選びは非常に難しいです。
できれば無限遠の片ボケがあるかどうかのチェックが購入前に必要です。ご注意ください。
似たような描写のレンズはちょっとわからないです。

匿名改めEJ20です。先の発言は事情があり削除しました申し訳ございません。
AF Zoom Nikkor 28〜200mmは高倍率ズームの割にはシャープに写るいいレンズだと思います。倍率色収差も少ないです。ただ、歪曲はやっぱり多いですね。
旅行にこれ一本という使い方にいいでしょう。手ぶれ補正がないのが残念ですが、ニコンのVRは効きが弱いと思いませんか？あれならかえってないほうがいいような気が。
シグマも弱いですが、タムロンとキヤノンの方が強力だと思いますね。

Ai-s Nikkor 35-135mm F3.5-4.5をたまたまジャンクで見つけたので入手しました。AF35-135が散々だったのであまり期待はしていなかったのですが、意外にも描写性能は非常に良好でした。
ただこれは中玉が曇っていたため、ばらしてみたのですが意外なことがわかりました。
マウントを外して後群を外すと絞りユニットの手前にあるのですが、中群は三枚構成になっています。後ろの玉は簡単に外れるのですが前の二枚が容易に外れません。
よく見るとこの多分二枚の間にはバルサムが充填されていてそれが劣化しているようでした。熱湯で暖めたら中のものが抜けたので何かしらが充填されていたのは間違いないでしょう
普通バルサムは凹レンズと凸レンズの間をぴったり接着するために使うと思うのですが、わざわざバルサムをレンズの間に充填するのには何か理由があるのでしょうか？光学の専門家でないのでわかりませんが、残念ながら無理に外そうとして玉を割ってしまいました。ユニットを熱すればポロリと取れることがわかったときは後の祭りでした。

もう一本中玉クモリのジャンクを確保したのですがこちらは清掃しただけでクモリは取れました。
私の主力ズームとして活躍しそうです。これから入手される方はとにかく中玉クモリに注意です。
中群をばらす猛者の方いらしゃったらご報告ください。バルサムを抜いたらどういう画になるか。
バルサムが劣化したらこのレンズは寿命なのでしょうか？

Ai Nikkor 80-200 F4.5のカビつきジャンクを買いました。
バラしてカビをとり、ズームリングとピントリングが緩いのでグリスをつけてやりました。
絞り開放からとても描写良好です。FX機でも四隅まで解像します。
AF 70-210は片ボケで駄目だったのですが、旧型のレンズのほうが描写が優れている典型ですね、これは。
安く売っているので見かけたら確保することをオススメします。