> TAMRONからAF28-200mm Super XR F/3.5-6.3 ASPHERICAL[IF]MACROというレンズが発売されていますが、最大撮影倍率をみると1:4となっており、そのレンズのMACROという表現の意味がわかりません。
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> MACROレンズというのは1:1だと思っていたのですが、どうなんでしょうか。
昔の話ですが、普通のレンズは無限遠を写す場合を基準に設計されていました。
近いところを写す場合はレンズ全体をそのまま前に出してピントを合わせていました。
そのため、近いところでは収差が大きくなって画質が悪くなります。
おおよそレンズ焦点距離の10倍くらいまでが性能が劣化しない範囲でした。
つまり撮影倍率は最大でも1/10くらいでした。
そういうわけで、最大撮影倍率が1/10よりも大きくなると、一応(準)マイクロ
(ニコン以外ではマクロ)となるようです。
ただし最近は技術の進歩で1/10よりも最短撮影距離が短くできるようになり、
普通のズームレンズでもマイクロ領域もカバーできるものが増えてきました。
そこで、今ではレンズメーカーの場合、1/4くらいまで写せる場合に「マクロ」と
つけているような気がします。
統一基準があるのかどうかはわかりません。
ただし、お尋ねのタムロンのズームのように、普通のズームレンズのマクロ機能は
あくまでおまけであって、描写性能は専用設計のマイクロ(マクロ)レンズにはかないません。
(そうでないと専用マイクロレンズの存在理由がない。)
(念のためにいうと、ニコンのズームマイクロ70-180は一般のズームではなく、
れっきとしたマイクロレンズです。)
なお、マイクロレンズといっても必ずしも1:1まで写せるとは限りません。
昔は1:2(1/2倍)まで写せるのが多く、1:1まで写すには別のアタッチメントが必要だったりしました。
最近では技術の進歩で、レンズ単体で1:1まで写せるマイクロレンズが増えています。
昔はマイクロ(マクロ)レンズを一般の撮影に使うと描写が硬いとかボケ味が悪いとか
いわれましたが、今はそんなことはなく、一般の撮影も可能です。
(今でも多少はその傾向はあるかも?なお、マイクロレンズは一般のレンズに比べ、
大きく重く、そして暗い傾向があります。)
また、1:1を超えてさらに大きく写すのは拡大撮影といってマイクロ撮影とは別の話になります。