こんにちは。
素朴な疑問です。
AF-S17-35mmとDX17-55mmについては、デジで使う分、
17-35mmまでの焦点域では画角については一緒だと思います。

しかし、AF-S17-35mmはフルサイズ、
一方のDX17-55mmはAPSサイズをカバーすると言う点で、
イメージサークルの大きさは当然違うと思います。

そう考えると、APSサイズの受光素子で、AF-S17-35mmのイメージサークルの真ん中辺りを使うのと、
DX17-55mmの17-35mm域を使うのでは、パース（遠近感）あるいは歪みに差が出てくるのでしょうか？

両方のレンズを試せる環境にあればいいのですが．．．。
もしおわかりになる方がいらっしゃいましたらお教え頂ければ幸いです。

失礼ですが、パースとひずみの意味を理解していらっしゃいますか?

写真でいうところのパース(遠近感)とは、近くのものが大きく写り、
遠くのものが小さく写ることで、これはレンズの焦点距離や画角と
は関係ありません。カメラと前景と背景の距離関係だけで決まりま
す。たとえば、1メートル先のゴルフボールの向こう側に、5メート
ル先のサッカーボールがぴったり隠れるとして、この距離関係を保っ
ていれば、どんなレンズでもゴルフボールにサッカーボールがぴっ
たり隠れるのは明白ですよね。でないとレンズによっては物陰が見
えてしまうということになります。
これに対し歪みとは、歪曲収差のことで、本来直線の被写体が、画
面周辺で曲線に写ることです。これはレンズに固有のもので、一般
的にはレトロフォーカスタイプでは樽型に歪み、テレフォーカスで
は、糸巻き型に歪む傾向があります。

したがって質問の答えは、パースはレンズに関係なく同じ(撮影距離
に依存)、歪みはレンズごとに違う、ということになるでしょうか。

F80D　様
早速のレスありがとうございます。


と言うことは、同一焦点距離のレンズで同一の物体を撮った場合、
イメージサークルの大きさが違っても（35mmとAPS）、
撮影距離が同じであれば遠近感はレンズに関係なく同じと言うことですね。


歪曲収差とは、よく安い広角ズームで、垂直のレンガの壁に近づいて壁を平行に撮ると、
レンガの直線が、タル型や糸巻き型に歪むことですよね。
それはレンズの性能に依存すると思うんですが、
（一般に高価なレンズほど収差が少ない（補正されている）と単純に思ってますが。）

私が言いたかったのは、たとえば広角で人物を撮る場合、画面の中心から離れるに従って
遠近感が誇張されて、人物の顔が「歪む」度合いが件の２つのレンズでは同じか
どうか知りたかったのです。お答えでは撮影距離が同じであれば「同じ」と
考えてよろしい訳ですね。（まだ私は勘違いしてるでしょうか？）

質問の仕方がわかりにくくてすみませんでした。
ありがとうございました。mm(__)mm

遠近感はレンズの焦点距離が異なっても、同じになります。
先のゴルフボールとサッカーボールの例えでは、50mmのレンズで撮っても、100mmの
レンズで撮っても、フィルム(あるいはCCD)上のそれぞれのボールの大きさは違って
も、二つのボールの大きさの比率は同じに決まっていますよね。

ところで、近接撮影で人の顔が歪むという現象については、遠近感(鼻と目のカメラ
からの距離が違うため)による、大きさの違い(鼻の1cmは目の1cmより大きく写る)と、
レンズ自体の歪曲収差とが重なって現れるので、まったく同じというわけにはいかな
いでしょう。レンズが異なれば微妙に違うはずです。
ただし遠近感による大きさの違いに比べれば、歪曲収差による違いはほんのわずかな
ものですし、歪曲収差は、画面周辺部にしか現れないので、顔を真ん中にして写すよ
うな場合では、ほとんど違いはないと考えてよいかと思います。
私もいろいろなレンズで歪曲のテストをしましたが(表題のレンズではありませんが)、
画面いっぱいの四角いものを撮るのでない限り、あまり気にしないほうがよろしいか
と。

レスありがとうございます。仰るとおり、あまり気にしないことにします（笑）。
要は広角はパースが誇張されるモノであり、広角での人物撮影は、被写体を中央にするとか、
歪まないように撮影時に工夫するしかないですね。あるいは中望遠レンズを使うとか．．．。
歪曲収差については、確かにドアを画面いっぱいに写すとかしなければ、
どのレンズでもあまり気にならないレベルですね。
初心者の質問で失礼致しました。

私は、歪曲収差の比較的大きなレンズに対しては、あらかじめ何種類かの距離で、
四角いものを撮っておき、レタッチソフトの「球面変形」等で、補正するための
データを取っています。
せっかくのデジタルなのですから、レンズのクセなどに泣かされるより、そうい
うのを簡単に補正できるメリットを利用した方が楽しいと思います。
そのうち Nikon Capture で、自動補正してくれるようになるんじゃないかと期待
もしているんですけどね。