初めまして。
ちょっとお聞きしたいことがあり書き込みさせて頂きます。
ネット上の中古レンズショップ巡りをしていて、
「NIKKOR-H Auto 2.8cmF3.5」というレンズを見つけたのですが、
これはD100に装着・使用することが出来るのでしょうか？

Nikkorレンズを調べるとわかるが、Ｆマウント用 MF Nikkorレンズには、Ai タイプと Autoタイプがある。現在のカメラ機種（デジタル一眼レフ等）に取り付けられる MFレンズは、Aiタイプの Ai Nikkorのみで、Autoタイプは基本的に取り付けられない。

Autoタイプの Nikkorレンズは 1959年から 1976年頃まで作られた初期の Nikkorレンズで非常に古く、Aiタイプになる以前のカメラボディとの組み合わせでその機能が動作する。今でも MFレンズには「カニ爪」がついているが、これは Autoタイプ時代から引きついてたもので、レンズ絞り情報をボディに伝える為のもの。Ai対応カメラでは使ってないが、Aiタイプ以前のカメラ（ＦやＦ2の一部の機種、Nikomatなど）に装着する為には必要なもの。
Ｆマウントは不変とは言われているが、Autoタイプと Aiタイプではレンズがボディに付かない場合がある。Nikonの古いレンズとカメラボディを使うには注意が必要。

但し、Autoタイプのレンズを「Ai改造」する事により、装着可能となる。
昔は Nikon自から改造を行っていたが今ではしていない。しかし、有名なカメラ修理屋（古いカメラのレストアや分解清掃などをしているトコロ）では今でもしているハズ。探すのはネットで。さらに自分で改造するユーザーのサイトも見つかるから、そういうトコロで Ai方式のしくみを理解してもいいだろう。もっとも、自分での改造は薦めないが。

D100に付いたら、MFの Ai Nikkorと同じ使い方になる。


Nikkor-H Auto 2.8cmF3.5
1960年に発売されている非常に古い Auto Nikkor。cm表示になってるのは Nikon Ｓシリーズの名残と思われる。1961年頃には mmm表示に変更されてる。Nikkor-Hの「H」はレンズ枚数を表すラテン語（又はギリシャ語）の数字の頭文字。H = 6枚使ってるという事だったかと。

28mmに限らず、非常に古い広角レンズは現代のレンズと比較してかなり性能が劣っている事も考えられる（カラーフィルムがまだ一般化してなかった時代なので）。アドバイス的には、広角レンズを使うなら現代のレンズを買ったほうが性能ははるかにいいと思う。デジタルで使用するなら尚の事。
もっとも、古いレンズの「味」が好きというならかまわないが・・・。

うーるマークさん色々と教えて頂き有り難うございます。

古いレンズはどんな写りをするのかちょっと興味があったので、
レンズ代・改造費によっては購入してみようと思います。

錦上添花さん、

2.8cm f3.5のような古いニッコールでも、（もっとも初期の数種類以外は）ニコン自身がAiタイプへの改造を引き受けていましたから、D100にそのまま装着できる、Ai改造されたものを見つけるのは、それほど難しくありません。

また、焦点距離がcmで表記されたニッコールは最初期のものですが、ここで話題の2.8cmの場合、まったく同じレンズ設計のものがmm表記の時代になっても、マルチ・コーティングの時代になっても製造され続けました（距離リングや絞りリングのデザインは変わりましたが）。これらの中で純正Ai改造されたものは、中古市場にたくさん存在します。

ニッコール28mm f3.5は、おそらく距離リングに滑り止めのゴムが付くようになった70年代前半の頃だと思いますが、一度設計変更されて、最短撮影距離が30cmになりました（旧設計では60cm）から、旧設計のものと区別するのは簡単です。私も旧設計でマルチコートのものをD2Hに装着して使ったことがありますが、フレアやゴースト（特にフレア）が出にくく、歪曲収差もほとんど無視できるほど小さく、とても優秀なレンズだという印象があります。

Ai改造した程度の良いマルチ・コートのものでも1万円ほどで手に入るはずですから、お試しになるのも良いのではないでしょうか。

AkiSakさん

情報有り難うございます。
改造依頼しなくても改造済みのモノもあるんですね。
早速探してみます。