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掲示板名：ニコン一眼レフカメラ専用カメラフォーラム
タイトル： Re:ありがとうございました。
投稿日： 2008/01/21（Mon） 01:41
投稿者： Ken

D40、購入されましたか・・。

>選択した理由はこれまで色々取り交わさせて頂いた中で今までのネイチャー写真スタイルの固定観念である三脚＋レリーズスタイルを一蹴出来る可能性をこのカメラで見出せないか？という事でした。

わたしも、デジタルに移行してからは、
屋外での三脚の使用はめっきり減りました。
もっとも、屋内でのブツ撮りには三脚が欠かせませんし、
風景写真でも、長時間露出が必要なケース
（川の流れを霧のように写す等）もあり、
三脚がこの世から消滅するとも思えません。
しかし、機材の総量は、フィルムとデジタルでは、
別の観点から再検討する必要があるように思います。

わたしは、撮像素子の進化は、
　①多画素
　②広画素ピッチ
の2方向へ行くように予測します。
①は、大伸ばしが必要な主として広告業界のニーズに応え、
②は、高感度と高コマ速が必要な主として報道業界のニーズに応えるものとして。
ダイナミックレンジに関しては、ある程度のレンジが得られさえすれば、
②に含まれる要素。
ハイライト基準で撮影しさえすれば、必要に応じて暗部を起こすことで、
実質的なダイナミックレンジは広がります。
その際に問題となるのは、暗部ノイズ。
このあたりに関しては、鹿野宏氏のD3のレポートが参考になります。
http://www.denjuku.gr.jp/index.htm
ニコンは、「D-ライティング」を導入し、
「アクティブD-ライティング」に進化させてきましたが、
このあたりは、キヤノンの一歩先を行っているように思います。
ここ数年のニコン機の弱点は、ひとえに撮像素子の高感度特性でした。
それが、ソニーが一眼レフに参入したこともあってか、
ニコンに有利な情勢になってきましたね。

で、ここからは個人的な独断となりますが（笑）、
②の方向性は、手持ち撮影できる領域を広げるものなので、
ボディやレンズも小さめの方がふさわしい。
よって、①はフルサイズ機で、②はAPS機で実現するべき。
その意味で、キヤノンのフルサイズとAPS-Hの棲み分けは正しい。
ニコンの場合、APS-Cとフルサイズの二本立てですから、
D3の高感度特性は、APS機でやるのがほんとうではないでしょうかね。
ここまでのニコンの展開は、
APS機の解像力でキヤノンと対抗しなければならないことから、
かなり無理してました。
ですので、D3の撮像素子をAPS-Cにクロップした500万画素機。
それを防塵防滴仕様にした「D300H」を出して欲しいと、
個人的には期待するわけですが、
現実には厳しい。
で、それに一番近いのは、ニコン機のなかでは、
意表をついて「最後の610万画素機」D40だと思うわけです。

なお、オリンパスは、フォーサーズを出すにあたって
非常に合理的な判断をしたと思いますが、
現実には、センサーを小さくしたばかりに、
あえて不利を背負い込む結果となり、非常な苦戦を強いられている（笑）。
しかし、松下電器がこれからブレークスルーを起こせば、
本来の一眼レフの機動性は、フォーサーズが担っていくかもしれません。
すくなくとも、より機動性が必要とされるネイチャー写真の未来は、
オリンパスではないでしょうかね。
低感度でもOKなのであれば、すでにそれなりの存在価値があるように思います。
いずれにしろ、撮像素子の製造は、電器メーカーが有利なので、
これからは、ソニーや松下に
キヤノンがどこまで食い込めるかって感じではないでしょうか？
ここでニコンが怠けないためにも、キヤノンには逆襲してもらわないと・・。
フジやコダックには、
現在はS5proがメイン機のわたしにとしても、なんか期待薄です（笑）。

あと、デジタル時代には、フィルムをどう使うかを含めて、
メイン機とサブ機の使い分けも、だんだん鮮明になってきたような気がします。
わたしたちユーザーにとっては、どのメーカーがいいかということより、
選択肢の増えることが一番のメリット。
その意味で、ニコン・キヤノン以外のメーカーにも
どうせプロのメイン機にはなれないわけだから（笑）、
サブ機として独自の個性を出して欲しいものです。

長々と持論を展開してすみません。
このフォーラムへの意見とご理解くだされば幸いです。