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タイトルRAWとTiffの違いについて
記事No: 55287 [関連記事]
投稿日:  2011/01/20(Thu) 15:25
投稿者scrappy

この間は、M-keyさんに大変お世話になりました。ありがとうございました。
さて、先日、知人から質問されたことですが、D300sにはRawファイルとTiffファイルがあるようで、その違いを聞かれ、ついついファイルの容量といってしまいました。
確かにファイルの容量の違いはあると思うのですが、厳密には何が違うのでしょうか。
ご教授いただけると助かります。
取り急ぎ。


タイトルRe:RAWとTiffの違いについて
記事No: 55288 [関連記事]
投稿日:  2011/01/21(Fri) 00:54
投稿者M-KEY

同じ画像でもファイルサイズが違うのはなぜか?
RAWは、カメラのセンサーが受けた情報をなるべく加工せずに
メディアに記録できるようにしたファイル形式です。
(RAWには「生」という意味がありますが、最低限の加工はされてます)
これは、撮影したカメラのメーカーが用意したソフトウェアか
各カメラに対応したソフトウェアがインストールされたPCでしか
開く事ができません。
一方、JPEGファイルはセンサーからの信号をカメラで設定した
パラメーター(露出や色温度、シャープネス等)によって
カメラ内で生成に、それをなるべく画像品位に影響がないように
圧縮して容量を少なくして記録したモノで、これは汎用性が高く、
ほとんどすべてのPCで開く事ができます。
このJPEGの圧縮していないモノがTIFFで、JPEGと同じく汎用性が
あり、圧縮による画像劣化はないのですが、コントラストや色温度、
シャープネス等を変更すると、やっぱり画像劣化は避けられません。
RAWの場合はコントラストや色温度、シャープネス等は撮影時に
設定したモノは、単にそういう指示をしたというデータがあるだけで
実際に画像データを細工している訳ではないので、PC上で自由に変えても
基本的には画像劣化は起こりません。
もちろん、JPEGのデータでもコントラストや色温度、シャープネス等を
変更する事は可能ですが,この場合は一度処理したものの再処理に
なるので画像劣化が比較的大きくなります。

カメラに内蔵されているプロセッサーよりもPCの方が高性能ですし
モニターや環境を整備すれば、カメラのモニターよりははるかに大きく
再現性がいいので、結果を見ながら試行錯誤すれば、JPEGよりも
RAWから画像を仕上げていった方が高画質になる可能性は高く、
カメラの性能を余す事なく発揮したければRAWが好ましいのですが
実は、カメラ内生成のJPEG画像よりも高品位な画像をRAWから生成するのは
色再現性にすぐれキチンと調整されたモニターに相応のスキルが要求され
納得できる結果が欲しいなら、1枚あたり数十分かかるなど敷居が高いです。
ニコンの場合、圧縮RAWで記録でき、この場合は一般のRAWのおよそ半分の
ファイルサイズで、これはおなじ画像のJPEGの倍程度を比較的小さいです。
また,カメラの設定でRAWとJPEGの同時記録が可能ですし、RAWだけでも
「撮影時の設定」で自動処理すれば,手間をかけずにJPEGが得られます。
通常ならJPEGでも問題ないのですが、大きく拡大プリント時とか
二度と撮れないような貴重な場面だとRAWで撮っておいた方がいいでしょう。


タイトルRe:Re:RAWとTiffの違いについて
記事No: 55289 [関連記事]
投稿日:  2011/01/21(Fri) 09:23
投稿者scrappy

M-Keyさん、
いつもいつも丁寧な説明ありがとうございます。
RAWとTiffの違いがよくわかりました。知人も理解してくれるかと思います。
通常の撮影をRAWでしていますが、幸いにもD200ではTiffでの設定が内容なので、今まで細かいことを気にせず撮影していましたが、機能が増えると迷いも生じますね。それなりの勉強もしないといけないようですが、今回の件がまさしくいい例です。いつかカメラをアップグレードしようとおもいますが、それまでにそのカメラに見合った知識を勉強したいと思いました。

今回も、重ね重ねありがとうございました。

>同じ画像でもファイルサイズが違うのはなぜか?
>
>RAWは、カメラのセンサーが受けた情報をなるべく加工せずに
>メディアに記録できるようにしたファイル形式です。
>(RAWには「生」という意味がありますが、最低限の加工はされてます)
>これは、撮影したカメラのメーカーが用意したソフトウェアか
>各カメラに対応したソフトウェアがインストールされたPCでしか
>開く事ができません。
>一方、JPEGファイルはセンサーからの信号をカメラで設定した
>パラメーター(露出や色温度、シャープネス等)によって
>カメラ内で生成に、それをなるべく画像品位に影響がないように
>圧縮して容量を少なくして記録したモノで、これは汎用性が高く、
>ほとんどすべてのPCで開く事ができます。
>このJPEGの圧縮していないモノがTIFFで、JPEGと同じく汎用性が
>あり、圧縮による画像劣化はないのですが、コントラストや色温度、
>シャープネス等を変更すると、やっぱり画像劣化は避けられません。
>
>RAWの場合はコントラストや色温度、シャープネス等は撮影時に
>設定したモノは、単にそういう指示をしたというデータがあるだけで
>実際に画像データを細工している訳ではないので、PC上で自由に変えても
>基本的には画像劣化は起こりません。
>もちろん、JPEGのデータでもコントラストや色温度、シャープネス等を
>変更する事は可能ですが,この場合は一度処理したものの再処理に
>なるので画像劣化が比較的大きくなります。
>
>
>カメラに内蔵されているプロセッサーよりもPCの方が高性能ですし
>モニターや環境を整備すれば、カメラのモニターよりははるかに大きく
>再現性がいいので、結果を見ながら試行錯誤すれば、JPEGよりも
>RAWから画像を仕上げていった方が高画質になる可能性は高く、
>カメラの性能を余す事なく発揮したければRAWが好ましいのですが
>実は、カメラ内生成のJPEG画像よりも高品位な画像をRAWから生成するのは
>色再現性にすぐれキチンと調整されたモニターに相応のスキルが要求され
>納得できる結果が欲しいなら、1枚あたり数十分かかるなど敷居が高いです。
>
>ニコンの場合、圧縮RAWで記録でき、この場合は一般のRAWのおよそ半分の
>ファイルサイズで、これはおなじ画像のJPEGの倍程度を比較的小さいです。
>また,カメラの設定でRAWとJPEGの同時記録が可能ですし、RAWだけでも
>「撮影時の設定」で自動処理すれば,手間をかけずにJPEGが得られます。
>
>通常ならJPEGでも問題ないのですが、大きく拡大プリント時とか
>二度と撮れないような貴重な場面だとRAWで撮っておいた方がいいでしょう。


タイトルRe:RAWとTiffの違いについて
記事No: 55290 [関連記事]
投稿日:  2011/01/22(Sat) 21:21
投稿者icco

正確には,RAW に対応してあげるなら,jpeg で TIFF ではないです.
M-keyさんの説明は初心者にわかり易いかもしれないですがちょっと違うと...
TIFF はファイルの形式ですが RAW や jpeg よりもっと広い意味合いで見ているときの区分です.RAW もTIFFファイル(jpeg も TIFF だったと思います)です.
Raw に対応するのは jpeg です.
raw を加工するニコンのソフトでは加工手順を残しており,生データはそのまま残っていますのでいつでも元の状態から再度加工できます.
また,保存したり開いたりするときに情報が失われることがありません.
jpeg は通常では保存するために圧縮されて保存されますが,このときに情報の一部が紛失されます.そのため修正保存を繰り返すと画像が劣化します.
また,通常の jpeg は 8ビットで保存されるのに対して, raw が 12ビットや14ビットなので明暗差の広い範囲で表せます.
raw はもとのデータなので露出ミスもある程度救えます.
CFの容量も大きくなっているので,raw と jpeg の両方を保存するのもいいでしょうね.
私はrawで撮って jpeg がほしいときは NX2 で一括して作成しています.
(カメラで作成される jpeg の質との差は比較したことないですが)
時間はかかりますが,寝ている間にパソコンさんに頑張ってもらいます.
raw の圧縮ですが非圧縮と同等の情報が残っているわけではないようです.
ニコンから聞いた説明ではどうもトーンカーブを触るようにして保存しているよなので,非圧縮に比べると暗部や明部で持っている情報は非圧縮に比べて劣るとおもいます.
解釈の差と思いますが,デジタル変換するときの操作だと思えば確かに情報は失われていないとも言えますが,非圧縮と比べるとやはり情報が失われていると言うほうが正しいように思います.


タイトルRe:Re:RAWとTiffの違いについて
記事No: 55291 [関連記事]
投稿日:  2011/01/24(Mon) 00:29
投稿者M-KEY

>正確には,RAW に対応してあげるなら,jpeg で TIFF ではないです.
>M-keyさんの説明は初心者にわかり易いかもしれないですがちょっと違うと...
>
>TIFF はファイルの形式ですが RAW や jpeg よりもっと広い意味合いで見ているときの区分です.RAW もTIFFファイル(jpeg も TIFF だったと思います)です.
>Raw に対応するのは jpeg です.

補足説明ありがとうございます。
でも、TIFFとJPEGの関係においては「TIFFを非可逆圧縮したモノがJPEG」
という理解の方がわかりやすいですし、汎用か否かでRAWとは一線を
引いておく方がいいでしょう。
ニコンの圧縮RAWについては、厳密に言えばデータの欠損はあり
可逆圧縮ではないと言うべきでしょうがTIFFやJPEGに変換する時に
失われる部分を間引いている訳で,実用上は問題ないと考えていいでしょう。