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Re:ミラーレスの利点 M-KEY 2010/03/06(Sat) 01:08 No:11207 ID:1a4dacf16d4be0d
一言でいえば、カメラが小さく(薄く)できるという点に尽きるでしょう。

ミラーというカメラの中では比較的質量の大きな稼働部や
ペンタプリズム(ミラー含む)の搭載の必要がなくなり、
また、現状のAF一眼レフの場合は位相差式AFセンサーや
露出計用の受光素子などが必須ですが、それらも廃す事が可能。
しかも、センサーによるグローバルシャッターが可能になれば
メカニカルなシャッターも省略する事が出来るので
レリーズ時の音やショックからも解放され、シンクロ速度の
制限もなくなります。(閃光時間との兼ね合いは残りますが)

こうして構成パーツが少なくなれば、カメラの小型軽量化だけでなく
コストの低減にもつながるハズです。
(現状のマイクロ4/3機はそのコスト減を売価に反映していませんが)

そしてフランジバックが短くなるので、短焦点(広角)レンズの設計に
制約が少なくなり、同じ明るさなら小型軽量にできるし、
一眼レフ方式では不可能に近かった大口径広角レンズとか
超、超広角レンズなどの可能性も見えてきます。
また、短くなったフランジに対して大きめのマウント径であれば
シフト/ティルトレンズの可動範囲も大きくとる事が可能です。

レンズが投影する実画像が見えないので、光学的な歪曲収差補正を
程々にして、電子的な補正を併用する事で、従来よりも容易に
歪曲収差の目立たない画像を得る事が可能になります。

AFにかんしても、現状では像面のコントラストAFの速度が遅く、
動体撮影には不向きな部分もありますが、逆に画面の全ての位置に
AFエリアを配する事が可能で、そのエリア範囲も自由に選択可能だし
ファインダ表示とエリアのズレも原理上は皆無です。

カメラの厚さを妥協すれば、バリアングルモニターによるフリーアングルや
モニターをカメラから離した遠隔ビューも可能になり、カメラの使用領域が
大きく広がる可能性が強くなります。

これらのハード側の利点の他に、マウントアダプターを使って
既存の交換レンズがメーカーやブランドを問わずに流用できるのも
カメラの趣味性という部分では大きなメリットです。

もちろん、現状のコントラストAFやEVFの技術だと、
レスポンスが劣り、動体撮影には不適ですから
しばらくは一眼レフとの併用の必要はあると思います。
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