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単純化して考えましょう ペンちゃん 2005/12/18(Sun) 03:24 No:7418 ID:xzzlHOpgActTo
根本的なところで、思い違いをされているように見受けられるのですが、
マウントによるF値の限界を理解するには、物事をシンプルにして
考えていただいた方が良いと思います。

> > 後玉を出た光は拡散しても収束してもいい訳ですし、
> これは違います ^^; 単に筆が滑っただけと思いますが。後玉を出た光
> が撮像素子面にきちんと収束しないと、写真用レンズとしての役目を
> 果たしません。
というouchさんの書かれた事を、もっとかみ砕いてみますと、
通常の写真用レンズは凸レンズと凹レンズを組み合わせて作られていますが
全体で凸レンズの働きをしなければ、フィルムや撮像素子上に像を結ぶ事は
できません。
ということになります。凸レンズを出た光が収束しなければ像は結びません。
(これはお分かりいただけるでしょうか。)
多分、後玉が凹レンズでもいいという事を言われているのではないかと思わ
れますが、単にF値の事を考えるだけで良ければ、1枚の虫眼鏡のような
レンズだと仮定してみれば分かりやすいと思います。

F値はレンズの口径÷焦点距離ですので、マウントの処にレンズを置いた
場合、マウントの口径より大きなレンズを置いても、マウントにけられて
しまうため、マウント径÷マウントから撮像素子までの距離がF値の限界に
なります。
Fマウントは内径が44mmでバックフランジが46.5mmですから、焦点距離が
46.5mmのレンズの場合、44mmの直径(約F1.06)が限界で、それ以上大きく
しても、マウントでけられてしまい、明るくはなりません。

>それともこの有効径と言うのは、前玉の有効径ではなく、
>別の要素で規定される有効径なのでしょうか?

焦点距離50mmのレンズでF1.0を達成するには前玉の直径は最低でも50mm必要
という事は言えますが、前玉を大きくしただけでは明るくなりません。
ほとんどの一眼レフ用の高級レンズで前玉が焦点距離÷F値より大きいのは
周辺まで光量や解像度が落ちないようにするのが主な目的です。

>撮像面よりもでかい後玉でも、小さい後玉でもいいと。
> 例えば35F28のレンズがあったとした場合、
>後玉の直径は、常に同じサイズなのかという意味で──。

レトロフォーカスのレンズの場合、焦点距離よりレンズの後玉から撮像素子
までの距離が長いわけですから、話は少し複雑になりますが、後玉の直径も
単レンズの場合と同様、後玉から撮像素子間での距離が46.5mmの場合、F2.8
では16.6mm以上必要になります。

>フランジバック長はF値を規定する要素の一つに入っている事なんでしょうかね?
>例えば後玉の位置を撮像面に近づけるとF値が上がるという話は、初めて伺いました。

50mmでF1.0のレンズを仮定しますと、もし後玉が撮像素子から25mmの位置にあれば
後玉の直径は25mm以上なければいけないと言う事になりますが、この大きさは
後玉の位置が46.5mm離れなければいけない一眼レフ用のレンズと比べて半分近く
小さくてもOKと言う事ですので、フランジバックが短いという事は、明るいレンズを
取り付けるのに必要なマウントの口径がより小さくても大丈夫という事になります。

> この問題に関しては、テレセントリック性だの画質だのといった問題
> はまったく関係ありませんね。単に幾何学的、物理的な制約として、
> そうしたレンズを構成するのは不可能なんです。

必要条件としてはそうですよね。ただ、Fマウントの44mmという内径はF1.4以上の
明るいレンズを設計するには十分とは言えませんよね。
28mmF1.4などはアクロバット的な設計ですし…
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