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Re: マクロレンズ にゃんこ 2006/05/24(Wed) 09:44 No:8392 ID:xz6gcEZycvI.s
過去に書いたものの部分引用ですが、マクロレンズの焦点距離による使用感は、こんな感じではないかと…

○ 50〜60mm
寄りたいだけ寄れる場合には最もハンドリングが良く、そのような条件下で小さな花など等倍撮影するには最も適している。
しかし自分やカメラ&レンズで被写体が影になるのをなんとか逃れる必要も大きく、寄れればOKと言い切れない場合もある。
ある程度大きさのある被写体(たとえば梅や桜の花)に対しては、(たとえば雄しべ雌しべを拡大するのでなければ)等倍まで要らないのが普通なので、この画角のマイクロレンズが活躍するのは、かなり小さな被写体に対してであることが多い。

○ 90〜105mm
慣れれば手持ちでも等倍撮影可能だが、慣れないうちや極端な曇天や日陰などではヒット率が下がる。
その代わり、さほど小さくない被写体(たとえば梅や桜の花)に対しては、必ずしも寄り切れない状況でも十分大きく写すことができる。
ことによると最もありがたいことは、もっと大きな被写体(たとえば薔薇の花)に対して普通のレンズで寄り切れないところを、最短焦点距離を気にせず十分に寄れるところで、応用範囲はかなり広い。

○ 180〜200mm
よほどの好条件に恵まれない限り、手持ちで等倍撮影するのはなかなか無謀になる。
手持ち・三脚使用に関わらず等倍撮影を目指すというより、被写体まで距離のある状況下、あるいは望遠の圧縮効果を狙った撮影に使うことが多くなる。
しかし被写体によっては十分に近づけないのは当然で、そのような被写体を捉えるにはどうしても欲しいレンズ。
但し逆に被写体までまったく近づけない場合には、AF-S 300mm F4D のような、マクロレンズではないけれども割と寄れるレンズの方が有利になることも少なくない。

* * *

あと上記の範囲に入らないマクロレンズに、Voigtlander 125mm と SIGMA 150mm そして zoom micro 70-180mm があります。

私は結局 60・90・105・125・200 と5本も揃ってしまいました。
私の手にした個体(中古)に少々問題ありなのと、TAMRON 90mm と Voigtlander 125mm に挟まれてしまったために、AF 105mm F2.8D だけは手放しても良い状態ですが、他の4本は自分にとって必要なレンズだと感じています。

なにをどう撮るかにより、向き不向きも使用感も異なるのですが、やはり実際に手にしてみて撮り回ってこそ実感できる部分ですし、当然のことながら人によって感じ方に違いも出てくる筈です。
だから人様のことはわからないのですが、最初のマクロレンズとして TAMRON 90mm というのは、応用範囲も広いし良いレンズですから無難な選択だと思います。

ただ、「ともかく等倍マクロを撮りたい」という場合には、60mm の方が楽(向いている)かもしれません。
但し私は滅多に三脚を使わないので良くわからないのですが…
三脚使用の場合は 90〜105mm の方が等倍マクロでもワーキングディスタンスを得られて好都合な場合が多いかもしれません。
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