>別にデジタルだから、シフトアオリが不要だとは思っていません。
>でも、銀塩ならシフトでしか出来なかったのが、デジタルだと後処理でも
>できるようになったので必要性が薄くなったと感じているということです
まぁ、私の場合は見た目ということよりも正確に記録して研究開発のデータや研究報告資料の材料にすることなので、ある意味話はかみ合わないかもしれません。画像解析の件は、これは物理的に後処理で見た目を整えるだけではどうしようもないという一つの典型例です。
>ただ、EF-S 24mmもそうでしたが、このPC-E24mmもシフトとティルトが
>ノーマルだと直交式なので、サービスに送って平行式に改造しないと
>上記のテクニックが使えないのが難点といえば難点ですね。
>(これ、ユーザーサイドでできればいいのに)
確かに私もそう思います。メーカーサイドには気づいて欲しい点です。
>さて、機械解析にかけるとかの厳密な用途ではなく、単に見た目のパースの
>矯正のためのシフトアオリなら、後処理でも判別できないのではと思います。
>広角と望遠で同じ立体物を同じ大きさに撮る場合は撮影距離が違ってくるので
>いくらPC上で変型をしても同じパースにはならないでしょうけど、
>カメラ位置が同じで仰角の違いを補正するのであれば、厳密には一致しなくても
>見た目上の差異はほとんどないものと考えます。
見た目という点では、概ねその通りと思います。でも、研究開発現場には回路パターンの画像データの目視確認の場合には、4K2K解像度という画面サイズに合わせた表示で1000万画素の画像データがピクセル等倍になってしまう化け物みたいなプロジェクターで投射して確認する場合もあります。いわばあら捜しの為の設備なので、WUXGAのモニターでは分からないあらも見えてしまうという恐ろしいものです。そういう産業用のあら捜し機に掛けれると殆ど同じということは結局は似て非なるものというのが見た目で分かってしまいます。但し、極端な例なのでここまでにしておきたいと思います。
むしろ私は、シフト機能は被写体にカメラが映り込む場合に、被写体の正面ではなく、被写体の斜め前から正面で撮った場合と同じ構図にする為や、クリーンルームの監視窓越しの撮影で監視窓のガラスにぶつかってレンズの方向を思うように変えられない場合等の構図調整に重宝してます。これらの場合は、以前に紹介したウィスタテクニカルレールにつけたデジタル一眼(勤務先の備品のD2X)で撮る場合が多いですね。ただ、記録の為に設備を一時停止している時にベローズでごそごそしていると、研究員やエンジニアの「早くしろ」という視線が背中に刺さるのを感じます。そういう場合は、純正のあおり機能付レンズでさくっと撮影が済んでしまうと具合がいいです。本当に数分で済ませなければならない時にはPCニッコールで撮っちゃうこともあります。なので、シフトとティルトの方向の問題はありますが、より使いやすくなっているであろうPC-Eニッコールには期待してます。